第34回 日本二分脊椎研究会

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看護・心理・性
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二分脊椎男性のセクシュアリティに関する研究1
帝京平成大学 ヒューマンケア学部看護学科1)、(前)茨城県立医療大学 保健医療学部看護学科2)、(前)摂南大学 看護学部3)、岐阜大学医学部 看護学科4)、茨城県立医療大学 保健医療学部看護学科5)
道木恭子1)、小野敏子2)、野田洋子3)、足立久子4)、笠井久美5)

 研究者らは、平成26年度より「二分脊椎児者のセクシャル/リプロダクティブヘルス/ライツ教育の実践と評価」の研究の一環として、二分脊椎男性とその家族にインタビュー調査を実施し、性に関する情報については、「必要な情報が、必要なときに得られることが望ましい」という意見がきかれた。今回、性機能、性行動、および性情報へのニーズなどの実情を把握するためにアンケート調査を実施した。調査は平成27年8~12月に二分脊椎男性500名を対象に、郵送法による無記名自己記入式質問紙調査を実施した。調査項目は、思春期のからだとこころの変化、性機能、性行動、性への関心、性に関する情報である。分析は、記述統計を用いた。また、自由記載を質的に分類した。70名(14.%)から回答を得た。性機能・性行動については、性に関心あり44名(62.9%)、勃起あり43名(61.4%)、射精あり34名(48.6%)、セックス経験あり15名(21.4%)であった。性について得たい情報は、セックス、マスターベーション、恋愛であった。また、性に関する悩みを相談する22名(30.6%)、相談しない40名(55.6%)で、相談しない理由は、恥ずかしい、ばれたくない、相談しにくいなどであった。
 性に関することはデリケートなことであるため、支援を慎重に検討するが必要である。正しい情報を必要なときに入手できることが必要ではないかと考える。