S1 胃瘻

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重症心身障害児に対するIntroducer変法による 経皮内視鏡的胃瘻造設術の有用性
大分県立病院 小児外科
飯田則利、岡村かおり、前田 翔

Introducer変法による経皮内視鏡的胃瘻造設術(本法)の有用性について、重症心身障害児30例で検討した。基礎疾患は脳性麻痺13例、後天性脳障害7例、神経筋疾患5例、その他5例であった。開腹造設に移行した2例を除く28例で本法を完遂でき、完遂率は93%であった。本法28例の性別は男児16例、女児12例で、年齢は1歳~21歳(平均6.5歳)、体重は6.9~31.9kg(平均14.6kg)であった。所要時間は13分~60分(平均28.8分)であった。26例で術後2日以内に胃瘻注入を開始した。術後合併症では腹腔内遊離ガスを9例に、胃出血、腹壁出血を各々1例に認めた。瘻孔感染、事故抜去例はなかった。Introducer変法による経皮内視鏡的胃瘻造設術は創感染が少なく、また径の太い胃瘻カテーテルが留置できることからカテーテル閉塞が起こりにくく、半固形化栄養やミキサー食の投与にも有用である。