【はじめに】当院では、二分脊椎症の排便管理に、強制排便法を取り入れている。さらに、排便管理を自立して行っていく目的で、MACEの導入を積極的に行ってきた。今回、MACEを施行された患者に、症状・洗腸の状況の調査を行い、看護の視点からMACEの有用性を検討した。
【対象】平成13年6月から平成26年6月までにMACE造設術を施行された二分脊椎症例20例のうちアンケート回収が得られた12例。
【結果】]MACEからの洗腸は全員が継続しており、洗腸にかかる準備から処置・後片付けまで、自分自身で行っていた。MACEでの洗腸に要する時間は平均50~60分で、MACEからの排便は週に3回が多数であった。便漏れ回数も少ない状況であった。手技においても、ほぼ患者自身で施行できており、排便管理を自立して行っていくという目的を果たせている。また、膀胱拡大術が主で、それと合わせて行った場合においても、自立できている。看護の視点からもMACE導入は有効であると考える。