S5 保育園・思春期・トランジション

21
ストーマを有する児が入園した保育園に対する質問紙調査の報告
東邦大学医療センター大森病院 看護部
保刈伸代、斎藤容子、守口淳子、川口貴美子

ストーマを理由に保育園入園を不可とされることがある。実際に保育園生活で問題があるのか?を知るため、ストーマを有する児が通園中の園に対し質問紙調査を実施した。
2カ所の園から合計15名(保育士12名、看護師2名、栄養士1名)の回答を得た。
A園では調査時には児はストーマ閉鎖を終了していた。
15名中10名が排泄物破棄を経験し、4名が装具交換を経験していた。「受入れ継続に必要なこと」として12名が「看護師・保育士向の勉強会」を挙げ、「難しいと感じること」として9名が「異常時の対応」を挙げた。
調査時もストーマを有する児が通園中のB園から、当初とその後について7名の回答を得た。「入園当初:抵抗はなかった」3名、「現在(8か月後):抵抗はない」6名。理由は「排泄ケアの一部」が2名から6名へ増加した。抵抗を感じる職員の減少や排泄ケアと考える職員の増加から、ストーマを有する児の保育園生活の可能性を感じることができた。